パソコン見放す20代「下流」携帯族

非常におもしろかったのでメモ。
http://facta.co.jp/article/200703060.html
http://facta.co.jp/blog/archives/20070302000337.htmlで、携帯のみからアクセスする若者が増えて、PCからアクセスする人と別れ始めていることが出ていた。それが下流かはともかくとして、たしかにPCをあまり使わない若者が増えているなという気はする。そこかのブログで携帯から見ている人が、よく読まないでコメントする事を画面の狭さと絡めて書いてあったな。などと思い出す。

で、ハテナあたりのコメントを見ると、…ひどいことに。統計は相対値なのでよく分からないけど、10代の比率はあまり変わっていないので20代になるとPCを使ってネットを見なくなる傾向はあるかもしれない。あるいは20代になってはじめて携帯からアクセスする人が増えているのかもしれない(ひどいよな、このグラフ。ネットにアクセスする人口も世代の人口比率もわからない)。
20代もやがて30代になるわけで30代をみると、変わっていないようにみえるか、最近になってやや低下し始めているようにも見える。もう数年もたてばPCから携帯に人口が移りつつあるかは明確になるだろう。けど、人口比率の低下というよりは20代で携帯からみる比率が増えているで良さそう(調査が偏っていなかったら)。

下流かというと、フリーターで本気で金がなくて困っているのは、バブル崩壊以降困っている世代か就職難だから27あたりから上で40位までじゃないだろうか。だから20代だけ顕著という事にはならないだろう。というか世代グラフから、そんなことを結論しちゃだめだろう。

自分としては、PCの引きこもり感が嫌いな普通の人が、情報を手に入れたい時に利用したのが携帯電話だったということだと考えた。30台以上では携帯をうまく使いこなせてないから、10台は契約を自由に選択して使いまくるわけにいかないからじゃないだろうか。

実際コストパフォーマンスを考えても、十数万するものを買ってメールとwebを見るだけじゃ勿体無い。このデータは、同じ機能をする簡単な家電があれば移ることを意味している。実際PCを必要とする文章を書いたり議論したりするのが一般的かというと、周りを見てそんなこと無いよね。

先ほど出た携帯からよく読まないでコメントするのも、ハードの制限というよりは意識の違いに根ざしている可能性が高い。情報としてみたら斜め読みで十分だし(Blogってなんで、長ったらしいの?)、コメントは会話でみたいなもの(もう言ってたらゴメン)だと文化が違うとしか言いようが無い。こうなると断層はある、別な意味で。

追記 まじめに絶対数を推定している人がいた

http://d.hatena.ne.jp/linco/20070302 すばらしい、頭が下がる。この方は平成13年情報白書」、「平成17年通信利用動向調査の結果」より抜粋したデータに今回のネットレイティングスのデータを重ねているけど、30代、40代のPC普及率よりもPCからWebを利用している人の割合が100%を超えるとか、どうみてもサンプルデータに問題がありそう。この表の"実際のPC普及率"がどこから出てきたのか分からないけど、20代でもPC自体の普及率が前後の世代と変わらない。それだと、PCはあるけど触れないで携帯のみを使っている人がかなりいる事になり、さすがにそれは無いだろう。この調査はかなりまずい。
・・・こういった事が議論されてしまうのだから、ネットって油断できないよなぁ。仕事でも一度、検索かけてみると分かることがあるかもしれん。

関係ないけど、同じ話題でリンクしてたら

長文だったので、サンプルとして、こちらの
「パソコン見放す20代「下流」携帯族」
http://facta.co.jp/article/200703060.html
を使って結果を実験してみましょう。
要約の仕組みは、
「テキスト自動要約」奥村学・難波英嗣(オーム社
の載っていた手法のうち、一番基本の部分だけでまず作ってみました。
要するに、
1)文中の重要な単語を求め、2)重要な単語を多く含む重要な文を求め、上位の文を表示する
というもの。
非常に単純ですが、統計なのでロバストです。
結果を見てみましょう。
要約率30%です
.
.
.
統計的に、重要語の上位は以下と判断しました。
携帯 サイト ネット デバイド した 世代 利用 パソコン キーボード 110 ない 親指 入力 から する

http://d.hatena.ne.jp/mkomiya/20070302

へぇ、すごい。こういったアルゴリズムでプログラムできるんだ。単語を探して重要な単語を含む文を抽出するのか。1から作ることはできそうないけど、いくつか組み合わせればできるかもしれない。たとえば、google上位10のページから文を抽出してくるとか。おもしろいなー。