AMD: Socket AM2出荷始まる

 メモリ帯域が倍近くに向上したDDR3対応のチップがそろそろ出回りそう。これでIntelAMDもDDR3に対応したことになるから、自作でも徐々にDDR2からDDR3にシフトしていくだろう。

 どうも以前のチップとベンチマーク性能が変わらないらしい。エンコードなどメモリ帯域に敏感そうなアプリケーションでも差がみられないので、演算能力に対してメモリ帯域が過剰になっているのだろう。一般的なアプリケーションってあまりメモリ帯域を使う物って少ないのかもしれない。

 来年、FPUの演算性能を向上されたチップが出てくるからメモリ帯域が生きてくるのはそれからだろうな。

Conroe追記:

PCwebに安藤壽茂さんのレポートがでており、実行エンジンの説明が書かれている。それによると、ALU, SSE/MMX, FPmovは3つの実行器ですべての演算ができるのに対して、FPは3つの実行器のうち加算のみの実行器と乗算のみの実行器に分かれている。実行器の構成に疑問を感じていたようだが、発表されたダイヤグラムどおりに読んでいる。それにしても複数のデータ形式を処理できる多機能な実行器だね。Athlonの9issue実行と比べると、実行器の数は5つだけで実行器を少ないのが特徴だ。最大消費電力を抑えながら処理能力を増やすためだろうか。加えて内部命令をスケジュールを簡単にすることで消費電力削減を狙っているのだろう。かなり筋のよいアーキテクチャだな。