WinFS中止

 PCWatch元麻布春男の週刊PCホットラインより
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0628/hot434.htm
本田雅一の週間モバイル通信
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0629/mobile347.htm

 かゆいところ手の届く小さなアプリケーションが増えてきた一方で、あまりに増えたファイルをどうやって管理するよというのが問題になっている。例えば、mp3ファイルでは再生+ファイル管理を行うのが必須である(iTune, MediaPlayer)。にもかかわらず管理情報を共有できないので、複数のソフトを利用するときやコンピュータを移すことが困難となっている。文章ファイルのようにディレクトリ+タイトルだけでは、内容を把握しながら管理することが難しいものもある。WinFS中止によって何年もファイル管理が停滞するだろう。この問題は、ファイル管理があまりに孤立しているWeb2.0系ソフトの最大の弱点でもあって、単一OSの利点だったのに放棄してしまったようだ。Windows成長の限界が見えてきた気がする。
 ところで、ファイルサーバがファイルを取り扱うAPIを提供したらどうなるだろうか?他のソフトウェアはファイルを自分で持たずにサービスだけを提供するようになるだろうか?旧来のソフトウェアをサービスにするなら可能だろう。しかし共有を含んだサービスでは独自のファイル管理を含んでいるため難しいだろうか?いや、Googleのように共有に必要な情報のみをもって必要な情報はユーザ側から取りに行ってもらえば良い。ユーザー側には複数のwebサービスを共有できる利点(BlogとSNSで同時に登録とか)があり、サービス側はユーザーのファイル管理という責任を軽減できる。ファイルサービスはユーザーを拡大できる。APIが広がるまで時間が掛かるとおもうが面白いのでないか?