後藤弘茂のWeekly海外ニュースで

「K9」のキャンセルは、おそらく2003年後半から2004年頭で、2005年になるとAMDはオンチップコプロセッサについて明確に語り始めている。

シングルプロセッサの性能向上が壁にあたった時期だな。ここからマルチプロセッサに移行していくのだけど、その他のオプションとして機能を統合して性能を上げる事も進めていたということだろうか?
最近の販売量が伸びているノートやエントリクラスへの需要が大きいだろう。AMDGPU以上の機能統合を考えていなくて単純に1チップにするだけのようだ。CPUと機能レベルで統合してしまうとCPUとGPUの開発を同期させなければならないので、チップ内をモジュール化した意味がないので当然だろう。さらにサウスブリッジの機能まで統合するかというとIntelとの競争があるからないだろうな。
家で使っている限り、webとウィルススキャンくらいしかCPUに負荷がかかっていないのだよな。そうするとマッチングの性能をあげると良さそうだけど、これは短いループと判定が早ければよい。あれっC2Dの得意処理と一致する。Intel様すごいです。

Barcelonaがチップ生産に入ったみたい。
http://www.theinquirer.net/default.aspx?article=37154
いつものAMDの難産ぷりを考えると記事でも驚き同意するけど、予定どおり夏までに新コアが市場にでるようだ。業績報告でもIntelのチップが性能で並ばれたことを認めたうえでBarcelonaに期待するとあるので性能やスケジュールに自身を持っていると考えられる。これなら今年は年末までの半年はIntelといい勝負になりそうだ。
最近、AMD半導体工場への投資額を増やしているのもあって以前よりも生産が安定しているようだ。それと将来のビジョンがハッキリしていて経営層が優秀だなと感じる。

wiiの独走状態だけど、スロースタートだったPS3関連もそろそろ火が入ってきた。
PS2との互換性改善 http://its.seesaa.net/article/32164263.html
Edy対応 http://www.itmedia.co.jp/enterprise/mobile/articles/0701/23/news050.html
おもしろげなゲーム http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0701/25/news002.html
ハードのコスト改善 http://its.seesaa.net/article/31732906.html
Cell関連の合弁会社 http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20070124/cellius.htm
でもマーケットでのイメージが最悪だな。高価なゲーム機なのにすごいと感じさせるインパクトがなかったということなのだろう。どうもソフトウェア開発を舐めていた節があって、いまになって力を入れ始めているという感じなのだろう。Cell自体ではspeがスカラ処理も優秀で普通のプロセッサとして使えるらしい。コンパイラはお馬鹿らしい。開発環境さえ整っていれば、ここまで非難されることもなかったのにね。