権利を力とする方法

youtubeへの著作物アップロードの取り扱いについてのニュースをみた
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20354053,00.htm
相変わらず完全な削除を望んでいて、日本からアップロードしたコンテンツのリセット(?)など出ていて笑った。他者の権利に鈍感すぎやしないかい?認められない著作物の削除は当然の権利なのだから、余計な事を言わない方がよい。


これだけ情報が簡単に移動してコピーできると、確かにビジネスモデルを立てるのが難しい。法などで権利を守ってもらう必要があるのかもしれない。しかし、youtubeのような大きなサイトならともかく、個人レベルまで権利を守るのは極めて困難なうえ、お客であるユーザーとの権利衝突もおきており収益を最大にする方法として得策でない。youtubeならコントロールできる可能性が大きいという考え方もできる。
http://wiredvision.jp/news/200708/2007080321.html


そういった考え方へ進まないのは、ルールの利益、不利益が全ての人間に対して均一であろうとする意識があるからだろう。このような意識は組織内のモラル維持には重要だが、利益が異なる立場で成立させるのは難しい。村の掟モデルといっても良いかもしれない。
世界で通用するモデルにするには、利益と比較して維持コストが低いモデルを選択する必要がある。この辺は良くも悪くも植民地支配と撤退で学習している西洋の文化の方がノウハウがあるなぁ。一般ユーザーがコピーする気が無くなるくらいの値段に設定し、その一方で違法が発覚すると深刻なリスクになるようにするしか無いだろう。


youtubeにサービスをしても良いけど著作権を守ってくれと主張するのは違っていて、著作物を違法に利用するのをコントロールできないならサービスを止めてくれと主張すべきでないかな。あるいはyoutubeが著作物を違法に利用して利益を得た分を払ってくれじゃないか。


と思っていたら海外でも訴訟が
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070807/279195/
数年のうちに、ある程度の許容範囲が決まってきそうだね。


コンテンツホルダーのTV局としてはTV離れを防ぎたいという考え
http://d.hatena.ne.jp/nekoprotocol/20070807/1186482280
うーん、確かにその通りだ。例えyoutubeと連携してスポンサーの広告を出しても、じゃTV面倒だからいらね→youtubeにTVのポジションを乗っ取られるという展開になりそう。帯域問題も時間とともになくなっていくだろうし、TVが媒体として不要になる可能性を考えていなかったよ。新聞だけが危機という訳でないな。製作会社側はどう動くのかな?


ところで、tax heavenみたいなドメインとサーバーで稼ぐcopyright heavenな国とか出てきたらどうなるのかなぁ。経済制裁ならぬweb接続制裁とかされるのかな?それとも悪の枢軸国として空爆されたりするのかしら。