penrynコアベンチマーク

PCWatchに多和田新也さんのpenrynコアのベンチマークが出ている。注目の6Mキャッシュだけど、ほとんど性能向上がみられない。これだけ大きいL2$のレイテンシは低いままで、とても凄いのだけど、キャッシュヒット率はサチッてしまっている。

SSE4は、どこかのページで見たのだけど全検索をする時には有効だけど、uneven hexagon searchなどをする事には使えないらしい。TMEG4のベンチマークで5%くらいの向上なのは頷ける。これでも、かなり最適化しているのだろう。

SSEレジスタのデータを低レイテンシで移動させるシャッフル・エンジンも、SSEを多用しているソフトでは既にレイテンシを考慮して最適化されているので変化無し。ベンチマークを見ると、SSEを多用するプログラムではキャッシュや命令充足率ではなくて計算量がボトルネックになっている。シャッフル・エンジンでデータ形式の柔軟性が上がれば、新しいプログラムで使われることになるかもしれない。

最大消費電力が15%削減されているらしい。ただ、最近のプロセッサは個体差が大きいので、実際どのくらい削減されているかわからない。プロセスで初めてのCPUの割には上出来だ、しかし45nmプロセスも魔法のプロセスというわけではないらしい。前プロセスと比較して3割くらいクロックが向上すれば上出来だろう。

というわけで、ノートなら魅力的なコアだと思う。PentiumMの低クロックを使っているなら変更しても良さそうだ。(Vistaで相殺されてしまいそうだけど。)次のNahalemはコアが大きいので、しばらくノートクラスには入ってこないだろう。ディストップはNahalem待ちで良いだろう。