ノートPCを探していたらWindows Vistaばかりになっていた

ノートPCは、ほとんどWindows Vistaになっていた。推奨メモリの容量が2GBとなっていて眩暈がしたが、1万程度で買えるので問題にならないと考え直した。市場のノートPCを動かした印象では、表示が美しくなった代償として、相変わらずCPUの占有率がMaxまで上がってしまうようだ。ファイルの先読み機構も、Vistaが更に重くなるのを防いでいるようだがXPより早くなった気がしない。

XPが使われた期間が長くてハードが十二分だったのが印象を悪くしているのだろう。それとハードがSDDやGPUで大きく変化している時期で、システムとして完成していないのも影響しているかも。XPの時代はハードの性能は上がったものの、ハードの構成はほとんど変化しなかった幸運な時期のOSだったのかも。今はあんまりお買い得のタイミングを考えて買うことができない時期かな。

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0108/ces06.htm
ビル・ゲイツのCES基調講演があったけど、豪華であるもののインパクトがなかったようだ。ビル・ゲイツが第一線を退いている事と他の会社が作った技術トレンドを追従している事からだろう。CESに展示されているものを見てもPC以外の情報端末に興味が移っているようだ。

一方で、アナログメディアの取り込み以降で模索が続いていた情報機器の次のステップが明確になったと感じた。情報端末がコミュニティーベースであるとして、表現力の拡大、認証の堅固さ、一般化をあげていた。windowsの場合は多種類のネットワーク接続の容易化・自動化も含めると良いかも(笑)。イメージとしては、様々な情報端末からネットワーク上の同じ場所にアクセスできる世界だろう。個人の自動まとめサイトなんかもオプションになってくるかも。

これらが複数のサイトをシームレスで利用できればよいが、以前のフォーマット競争の様になってしまうのかもしれない。こちら側としては、どのサイトにどの情報を置いてあるか管理するソフトが必要になるのだろうか?それとも、それもweb上に移るのだろうか?

いつでも、どこでもネットワークに入るためには、もっと小さな端末になるだろう。小さなキーボードやペンタイプの入力が問題で普及していなかったけど、iPhoneのキーボードを必要な時に表示するタッチパネルによって解決の糸口が見つかったかもしれない。

このような小型端末はPCほど処理能力や解像度がないので限られた中で表現力を挙げていく工夫が必要となる。同時に通信量の問題もあるから強い選択圧になる。これはmicrosoftがPCで実現しようとしているデータ量を増やして実現しようとしている"表現力"とは異なる。たぶん、小型情報端末の普及に伴って、ファイルの情報量拡大が一時的に抑制されることになるだろう。

ネットワークの基本的な情報量が抑制される結果、PCの処理能力が必要とされなくなる。そのため値段を下げる方向への圧力が高まる。しかし、PCの宿命として多機能を推進する必要があり、複雑化し開発コストが上昇していくので、開発の失敗や遅れが多発するようになる。実際、チップセットからOSの遅れまで多発している。この辺がMicrosoftやPC製品がクールに見えなくなる原因となりそうだ。