Silverthorne

モバイル用の定消費電力・高性能のCPUと噂されたIntelのSilverthorneについて、後藤さんの記事が2本出ている。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0219/kaigai420.htm
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0218/kaigai419.htm

1.8GHzのSilverthorneで、800MhzのPentium Mより少し性能が良いくらいで4Wらしい。消費電力あたりの処理能力はPentium Mと変わらないくらいじゃないのかな。コアのダイサイズは半分くらいになっているし、単一種類のトランジスタで構成されているらしい。どちらかというと、今の性能を維持しながら低価格を狙っているようだ。これは実際の製品を考えれば納得がいく。

インオーダーになることで処理効率が半分以下に落ちているにもかかわらず、HTでも30%くらいしか性能が上がらない。処理能力から推測すると、1クロックあたりの命令実行数は1以下になっているはずなのでHTはイマイチなのかなぁ。次世代のNehalemにもHTが乗るはずなので、それでも30%くらいだったら将来はあまりなだそうな技術になる。

浮動小数点演算やSSEではインオーダーでも効率が上がるかというと、レジスタが少ないx86ではメモリアクセスが発生してしまって、それが後ろの処理を邪魔することになる。L1$で押さえ込めれば、被害は少ないと思うがL2$までいくとパイプラインが空になる。

L2$が512kBと比較的おおきく、コア・$のサイズ比のもっとも良い辺りと感じられる。おそらく$サイズがコアと同じか、ちょっと大きいくらいだろう。AMDの$は小さすぎる。