AN HTTPDの設定でわからなかった部分の補足

http://win.kororo.jp/archi/www/httpd.php より

ユーザ認証の設定

 ユーザ認証では特定の人、グループだけに限定してアクセスを許可させたい場合にユーザ名とパスワードを入力させてログインさせるように設定できます。登録ユーザ数が多い場合は、グループでの管理を行うこともできます。なお、ユーザ認証を有効にするには必ず「ユーザ認証」にチェックを入れてください。

 まず、今回は「/photo」というディレクトリにアクセス制限をかけ、ユーザ名を「taro」、パスワードを「pass」と入力するように設定していきます。まず、赤枠で囲んである「追加」をクリックしてください。

 以下のような画面が現れるので、ユーザ名「taro」、パスワード「pass」を入力して「OK」をクリックしてください。パスワードは暗号化されて表示されます。ここでは、練習なので単純なパスワードを設定していますが、実際には推測しにくいパスワードを設定してください。

 次に認証名の「追加」をクリックしてください。以下のような画面が現れたら、認証名に任意の名前(認証の際にダイアログに表示されます)を入力し、パスに「/photo」、認証ユーザ/グループに「taro」と入力して「OK」ボタンをクリックしてください。

 以下の画面のようになったら設定は完了です。指定したディレクトリ「/photo」はユーザ名とパスワードなくしてログインすることはできないようになりました。尚、ユーザ認証画面を他人に編集されないようにするためには、「編集パスワード」にチェックを入れて、出てきたダイアログにパスワードを入力して「OK」ボタンをクリックしてください。この設定をするとパスワードを入力しない限り、ユーザ認証画面を第3者に勝手に編集されることがなくなるので、よりセキュアな状態になります。

 最後に実際にユーザ認証ができるかどうか実行してみてください。アクセス制限のかけられたディレクトリへのアクセスを試みた場合、以下のようなダイアログが現れるはずです。自分で設定したユーザ名とパスワードを入力して、アクセス制限のかけられたディレクトリを閲覧することができるかどうかを確認してみてください。

エイリアスの設定

 エイリアスタブをクリックしてください。エイリアスの設定ではドキュメントルートで指定したディレクトリ以外にも公開したいディレクトリがある場合に指定します。一般パスの「追加」をクリックしてください

 以下のような画面が現れますのでここで仮想パスとローカルパスを指定します。ここでは仮想パスに「/photo」、ローカルパスに「c:\photo」を指定しています。このように入力すると、「/photo」にアクセスした場合に「c:\www\photo」ではなく、「c:\photo」の方が表示されるようになります。

表示/インデックスの設定

 表示/インデックスでは、フォルダ内にindex.htmlが存在しない場合に、特定のファイル、ディレクトリを一覧表示させることができます。MP3や仲間内で撮影した写真などを公開したいけど、いちいちHTMLを作成するのは面倒くさいなどの場合に非常に便利ですが、セキュリティの観点からも通常はチェックをはずしておきましょう。なお、特定のディレクトリに対してのみインデックス表示をさせたい場合には、各ディレクトリ内に「.www_browsable」という名前のファイルを格納しておくことで可能となります。その場合は、「.www_browsableがあるディレクトリのみ表示」にチェックをいれておく必要があります。また、「.www_browsable」の名前を変更することも可能です。

.www_browsableの作成方法

コマンドプロンプトを起動して、
「echo>c:\www\photo\.www_browsable」と入力してリターンキーを押します。するとそのフォルダ内に「.www_browsable」というファイルが作成されます。ここでは「photo」というフォルダの中に作成しているので、このフォルダのみが一覧表示されるようになります