後藤さんが、またAMDATIの統合について書いている。PCのアーキテクチャが大きく変わる可能性があるので当然かもしれない。私としてはCPUとGPU統合よりもカテゴリー別に、異なったアーキテクチャのCPUを提供する計画のほうに興味がわいてきた。
 これまでのコンピュータでは高性能の汎用プロセッサを作り、すべてのユーザーに提供してきた。汎用プロセッサが「大は小をかねる」方式で生産、販売できたの微細化が急速に進んでいた事と多くの会社が異なるプロセッサを生産していたので結果としてユーザーのニーズに合わせたプロセッサを選ぶことができた事の2点があったためだと考えられる。現在では2点ともになくなろうとしている。
 ユーザーがノートPCからサーバーまで拡大すると、ニーズが異なりすぎて機能を変更しないと無駄が多く競争力ががた落ちになってしまう。しかし個々に再設計するのは生産効率が悪すぎる。組み込み系のチップで問題になっていたことが、PCでも問題になり始めた。
 組み込み系のチッではIP化を計りSOC化を進んでいる。プロセスと設計の間には密接な関係があり、性能を最大限引き出すためのチューニングをするCPUでは困難だろ考えられるが、ARMプロセッサの成功もある。
 ここ数年でAMDはCPU内部のモジュール化を進めて、組み合わせでプロセッサの最適化をできるように変更した。心配もある、設計から生産までの期間が伸びて、有効なタイミングで出荷できない可能性も高い。しかし、この変更が有効であれば、さまざまな機能が1チップ組み込む事が可能になるだろう。GPUは、そのうちの一つに過ぎない。ユーザーのニーズに合わせたプロセッサが出てくるようになれば、ノートPCのバッテリーを気にしないで、安価で強力なWebサービスを受けられるようになるかもしれないじゃないか?