自分のアンテナにひっかかる話題で、テレビ報道とネットでの情報が異なるものが幾つかあった。映画のゲド戦記、 ボクシングの亀田、 靖国参拝の麻生など、フジロックもそうかな。以前はGoogleの検索くらいしか情報を集める手段がなくて、今話題になっている情報が集められなかった。ここ1年で「ソーシャルブックマークやブログ検索などで情報の伝達速度と範囲が格段に広がった。

 これだけ情報が個人同士で広がっていくようになるとマスメディアで情報をコントロールするのが不可能になってくる。その上、簡単な情報の取捨による方法だと、マスメディアの報道が誰のメリットで歪められたか見えてしまって余計な反感をもつ。亀田戦など、果たしてスポンサーにプラス効果があったのか疑問だ。ボクシングを食い物にした資本ととられてしまうんじゃないのか?誤報も早く訂正しないと、とんでもない騒ぎになってしまう。明らかに情報流通の構造が変わってしまったな。

 その一方でWeb上で誤った情報が広がってしまったり、一方的な評価に偏ってしまい先入観ができてしまったり受け手の情報管理も難しい。ゲド戦記は、多くの人にとって宮崎アニメとしては期待はずれだった事まではわかるが、ほんとに駄目アニメだったのか? 自分で見て判断するだけの価値があるか? そのくせ話題に上がったときに見てもいないのに「期待外れだったみたいだね。」とさらっと言ってしまいそうだ。その発言は価値はないどころか害だ。

 集団知の前提条件に、それぞれが独立して判断を下すというのがあるけど、Webの情報は、この前提を満たしていない。正直言って、今の自分では裸王様になるのは確実だなぁ。(Webではコピーされた情報は意味がないんだ、数を判断基準にしてはならない。)

 追記8/9:同じような事を考えている人がいた
http://d.hatena.ne.jp/ululun/20060808/think060808

 共有された情報のうち、数の情報はメモる程度にしておくべきだ。先入感ができてしまうくらいなら無視したほうが良い。情報の中のユニークな部分を抽出する。できるのか俺は?