それぞれの立場がわかるエントリーが面白い。

http://d.hatena.ne.jp/sync_sync/20080226#1203994412
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51009734.html
http://d.hatena.ne.jp/repon/20080227#1204119760
http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20080228/1204203051
http://d.hatena.ne.jp/torin/20080228/1204221212

あの時代に起こったのは、単純な雇用問題でなくて会社と労働者の意識変化だった。本当に今の方向性が良いのか不明だが、明らかに不可逆的な変化が起こってしまった。早く意識変化できた人は、プライオリティーを変えたり将来の希望の少ない仕事をやめたのだろう。しかし、それ以外の多くの人は今まで(あるいは今でも)切り替えることができていない。経済的な部分よりも心理的な部分が社会問題を起こしていると感じた。

国の利益を考えるなら心理的な部分(価値観の変化への順応)をサポートをすることが一番手っ取り早い。新しい価値観を提示するだけでよい。悩める人は明確な(単純でわかりやすい)価値観を欲しがっているように思う。

一番良いのは価値観の変化を再教育して社会に順応させることだろうけど、これは率先して行われないだろう。先行者の利益は、それ以外の人の"無駄な努力"から供給されているのだから親切に教える必要はない。この辺が、社会変化が起きないまま、だらだらと15年あまり過ぎてしまった理由だと思う。

戦後から高度経済成長期の社会変化を考えると。親の世代が構築したアホしいくらい単純で間違いの多い価値観でも社会の活力と点では意味があったのだろうなと思う。

0310追記

個人主義への違和感に苦しむ点で夏目漱石に似てるんだよなー。精神病になるくらいなのだから、人によっては大きなギャップになるとも考えられる。