Thunderbolt?

 Light Peakと呼ばれていた光I/Oが、どうしたわけかThunderboltという名前の銅線の外部ポートとしてAppleに採用される事になった。Thunderboltは、物理コネクタがDisplay portで、上位のプロトコルPCI ExpressまたはDisplayportらしい。Displayportプロトコルは、ポートの互換性を維持の為だけなので実質PCI Expressプロトコルだろう。
 Displayportの物理的な規格は2.7Gbpsのシリアルバスを4本あわせたものらしいので、10Gbps×2の双方通信を行うThunderboltは、1本あたり約2倍の速度になっているようだ。USB3が同じく5Gbpsシリアルバスによる双方向通信なので、1本あたりの転送速度は同程度である。物理部分は光と銅線では流用が効かないので、この部分はメリットがない。
 それではLight Peakのどの部分が流用されたかと考えると、下位プロトコルだけになる。クロックの送り方やエラー補正の方法と回路設計あたりだ。高価なケーブルや独自のIOチップが必要で、転送速度がほぼ同じではメリットがない。
 現時点のメリットがないにもかかわらず、AppleIntelがThunderboltを採用した理由はI/O規格をコントロールして光コネクタを追加するためだとしか考えられない。・・・しかし、実際のところ電源もなくちょっと速いポートが流行るとは思えない。うーん、この規格は何なのだろう。