清明鬼伝 -五代ゆう:

なんとBoy meets girlだった。よく知られた人物にもかかわらず、知られている事実から別の加茂家や清明を作り出した、本当にたいしたものだねえ。物語に工夫が凝らされていて最後まで展開が読みなくて、意外な結末に驚いた。やられたミスリードだよ。さらさら読める文体じゃないけど、妖しいものは妖しく、軽やかな話は軽やかにメリハリがあって厚手の本を一気に最後まで読んでしまった。