ScanSnap使用しての感想

しばらく使ってみて、まだ改善して欲しい点は多いけど道具としては非常に便利だと思った。本のような連続スキャンに特化していて一般のスキャナーとは別物になっている。取り込み後のPDFにするまでが自動化されており、ようやく枚数の多いものでも電子化する気になった。まだ細かな操作性に問題があるけど、十分実用的だ。
スキャナー性能より、どこまで連続スキャンに特化できるかがキモで、スキャナーとは別物の商品価値があると感じた。

性能

用紙を一枚づつ連続して取り込めるように紙の送り込み装置が工夫されている。送り込みのローラーが紙に対して強い圧力をかけて、かつ巻き上げるような送り込みをする。これで一枚づつに紙を分け、紙の末端で、次の紙を
巻き込むようにして送り込みの準備をする。それと、用紙の取り込みをモーターの負荷で監視しているようで
ローターの動きにフィードバックをかけているようだ。紙切れ、引っかかり、取り込みのエラーなどを上手く
処理している。こういったメカニカルな部分の完成度が非常に高く感じた。
逆に、取り込み部分のソフトウェア処理は改善する必要がある。取り込みのイメージが上下の余白がズレたり、用紙の送り込み以上に傾きができたりする。PDFになったしまった後に傾きが補正で着たらよいなと思う。
紙が黄ばんでいたりしても、白黒取り込みで取り込むとキレイに取り込めるのは良い。それにスキャナー側とパソコン側の両方で取り込み操作出来るので、使いやすい点も良い。カラーはフォーカスが甘い感じになるのが気になるけど、色の再現に関してはまぁまぁだと思う。自動で用紙サイズを決めるのはまだ改善の余地がある。

まとめ

全体的は、ソフト側に完全して欲しい点が多いなぁ。取り込み精度を上げて欲しい点と編集機能を増やして欲しい点、編集機能のボタン位置などを改善して欲しい。編集機能はacrobatに頼っていて自社開発でないのが痛い。acrobatの編集機能は、イラストレーターとかで十分に加工されたデータちょこっと変更するのが目的だから、スキャナーに求められる機能とズレていると思う。富士通としては、大量のスキャンをする目的であるscansnapはイメージのズレなどはスキャナー側で処理するもので、お客様の手を患わせるものでないと考えているのかもしれない。でも、どんなにスキャナーの性能が向上しても、マニュアルで編集したい部分が残るはずだから機能を充実させるのは悪くないと思う。このようなスキャナーの必要性はたっぷりです。改善されたらまた買うのでよろしくお願いします。